住まい

昏睡状態になって一週間になる夫の枕元で、老いた妻は額の汗を拭く。
隣の舅の介護でビニールベッドに寝ている私には構わず、低い声で夫に話しかける。

こうした光景は珍しい事ではない。

あなたは働きすぎたのですよゆっくり休んで下さいな。
夫の脂ぎった額は深い皺を刻み、ハンカチのしたで皮膚が伸び縮みしているようにも見える。

あなたにはお休みが必要だったんですよ。
取引が大きくなって立ったままお食事を召し上がって、私はどうなることかと思っていました。
あなたはこうして倒れたけれど、私にとってはこれで良かったんですよ。

あなたが帰ってきてくださったように思えて、こうしてお世話ができる日があなたのおそばにいれる日が、また来るんじゃないかと思ってましたから。

夫の目にうっすらと浮かんだ涙をハンカチで拭う。
私の言うことが分かるんですね。

あなたはいつもお忙しかったけれど、私の言うことは聞いて下さいましたものね。
ゆっくりお休みになって、今はでも、また目覚めて下さいな。
お仕事のことではもう、うめきながら起きなくても結構です。

もう一度、お味噌汁の香りで一杯の台所に、新聞を読みながらいつものように座って下さいよ。

老老介護や終の棲家など、老後の問題はどんどん大きくなる一方で、早くから準備を進めている人もいる。
人生は突然終わることを考えると、準備というものも必要なのかもしれない。

年金

今回は、年金について、私なりに考えてみました。
毎日働いている中で、意外と知らないかたも多いと思います。
私も、自分が納めている年金について、どのようなしくみになっているのか、あまり知らないことに気づきました。

これから、超高齢化社会になっていくであろう現代社会において、年金は不可欠です。
私たちの未来を、より過ごしやすくするために、年金については、ぜひとも知っておきたいものです。
年金の種類としては3種類。
「国民年金」、「厚生年金」、「共済年金」があります。
20歳以上の人が払うことが義務づけられていますね。
このうち、厚生年金、共済年金は、よく「2階建て」といわれ、基礎年金にプラスして、もらえる額が増えます。
一般の人が年金を受け取るには、25年以上保険料を払っていなければなりません。
しかし、「議員年金」という国会議員が加入している年金の場合、10年納めれば、年金を受け取れるそう。
うらやましいですね。
しかも、議員年金のおよそ3分の2はほどは、国民の税金というから、驚きです。
(議員年金以外は、国民年金や基礎年金の3分の1が、税金です)。
しかし、最近では、年金のしくみがこわれてしまうのではないか、と懸念されていますね。
払う人が減って、受け取る人が増えているのですから、無理もありません。
私たちの老後をささえてくれる年金ですが、その分、納める金額も増えていくのではないか、と思うと、複雑な気持ちです。
これからもこの年金問題と、向き合って、考えていくしかありません。

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